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東京の片隅で 毎日繰り広げられる 会話の記録
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小津さん

といえば、

日本映画の・・・・・・・・・・・なんだ。(笑)

巨匠?

重鎮?

文珍?


とにかく「すごい」、「有名な」映画監督の一人です。


で、

この前、

『お早よう』を観ました。


「佐田啓二さんと中井貴一さんって、そっくりーーーーー。

やばいーーーー。まるで親子じゃーーん!!!」

なんつって、

「親子ダロッ」

なんつって、

ひとりノリツッコミしながら

けっこう盛り上がったのを抜かしても、

とってもいい映画でした。


なにがあるわけでもない

淡々とした日常を、

「面白く」撮れるって、

ザ・才能だよなー、と思ったわけです。


そんな小津安二郎といえば、

思い出があって。


パリで勉強していた時、

文学のクラスで「モリエール」の話を延々とする教授がいたんです。

まいっかい、まいっかい、

モリエール。

以上。


聞くところによると、

さらに、毎年同じ授業をしているそうで。

まあ、大学の先生はそうですよね。


で、その先生が

「頭からつま先まで」

「ゆりかごから墓場まで」

200%ゲイ。


いっつも、お洒落なネクタイして、

靴下の色にも気を使って、

マレ地区(ゲイタウン)を、彼氏らしき男性と歩いていた、なんて

まことしやかな噂もあって。


クラスメートにも、ゲイの男の子がいて、

「文学部と美術学部の教授なんて、ゲイばっかりよ」

と、教えてくれました。


彼「なんでかわかる?」


私「美的感覚にすぐれてるから?」


彼「ちがうわよ。教授たちが、気に入った男の子から助教授にしてくからよ。」


なんて。(笑)


ほんとだか、嘘だかしらないけど、

面白い。


んでまー、

その先生の話。

私、すぐ脱線するな・・・。


その先生が、

モリエールと小津安二郎の共通点の話が好きで。


まずは、

「同じテーマ」。

・お互い好き合っている若いカップル。

・権威的に立ちはだかる、彼女の父親的存在。

・ハッピーエンド


つぎに、

「一貫した作風」。

とにかく同じテーマで、作品を作り続ける。


もっと、いろいろ話してくれたんですが、

要するに、

小津さんをチョコチョコ引き合いに出してくるんです。


で、日本人の私がいる。


「ねえ、そう思わない?」


と、必ず話を振られる。


恥ずかしながら、あまり小津さんの作品を観たことがなかった私。

しかも、「モリエールに絡んで」って言われてもねえ。

それを、今、あなたから学んでるわけですよ。(笑)


それからは、

なんとかその授業で発言しようと、

シネマテークという映画館、兼、シネマ・アーカイブに通ったり、

DVDを借りたりして、

小津さんを観るようになりました。


きっかけは、

そんな感じでしたが、

おかげで、小津さん、大好きです。


 

 





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グランブルー・ジェネレーション

という言葉があるほどの

フィルム・カルト。


…に限って、

観てなかったりするのって

あったりする。


うちの姉が

「実は、私ゴッド・ファーザー観たことないんだよね。」

と言った時の、

10㌧級のショック。

グランブルーファンの人にとっても、

それくらい、ありえない話なんだろうなぁ。


観てなかった…。


へー、グランブルー。

それ、おいしいの?

え、映画?

サーフィンの映画?

あ、違う?

男の映画?

ん、今度観るわー。

なんつって、後回しにしてきたんですが。


観てみました。


まず、

良い、とか、悪い以前に、

これが一世風靡した、ということに納得。


個人的な感想としては

すごく好きだった。


あと、

何度も観れる映画ですね。


「A子がB男と知りあって、

 両親に反対されて、

 駆け落ちするんだけど、

 兄が両親説得してくれて、

 なんか親戚とかも後押ししてくれて、

 最後にはハッピーエンド」


みたいな、

ストーリーわかっちゃえば、それでおしまい。

な映画と違って、

いろんな年齢で、

いろんな立場で、

いろんな見方ができる。

そんな映画だなぁと思いました。


いろんな見方といえば、

ジブリも最近変わってきましたねー。


徳間書店から独立して以降、

いわゆる

「大衆ウケ」とか

「動員数」とかを

念頭に置く必要がなくなったとかで…。


ハウルもポニョも、

ビジュアル的には、子供も楽しめるけど、

実は大人向けの映画なんじゃないか、

なんて思えます。


宮崎さんが意識しているのか、

していないのか、

深読みしようと思えば

いくらでもできる。


これまでの作品のストーリーが

薄い、

とかそういうことではなくて、

「ちょっと、メッセージ変わったかな」

ということです。


話は戻して、

グランブルー。


タイトルクレジット部分の

エリック・セラの音楽もいいですね。

キュイーンって、

イルカが鳴く。


映画の中は、

ノスタルジーいっぱい。

楽しいはずのシーンも、

なぜか、ラストへの伏線に思えてしまう。


そのラストも、

いろんなバージョンがあるみたいですが、

私が観たのは、

帰ってこないバージョンでした。


結局

主人公は

ピーターパン症候群とでも言うべきものだったのかな、

なんて思います。


成長を拒む、のではなくて、

人間の世界を拒む。

ひいては、大人の世界を拒む。

人間の複雑な世界への興味がありながらも、

恐怖がある。


そんな映画だったからこそ、

(当時の)若い人を中心に、

「グランブルー」な「ジェネレーション」に

なったのかなぁ、なんて。


良い映画でした。


 





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借りている4枚のDVDに

だんだん埃がたまるのを、



「横目で確認」



「そのまま受け流す」



・・・・・・・・・。



レンタル料もったいないじゃーん、

という

ものすごく小市民的な理由で

今夜は映画デーとなりました。



最初、

ゴダールの「Passion」を観てたんですが、

夜だし、

脳内の血中酸素も下がってたし、

カレー食べた後だったし、で。

あ、ちょい、今夜はゴダール無理。げふ。




これはちゃんと観たかったので、

後回し。




脱力でも、楽しく観れるやつ…

で、ナショナル・トレジャー観ました。



ニコラス・ケイジ。



ディズニー。



ハリウッド。



ピュア・エンターテイメント。



謎解き。



いいじゃーん。

スカっとして、

気持ちいいです。

後腐れがない。(笑)



ダ・ヴィンチ・コード、楽しかったし、

インディー・ジョーンズ、ファンだし、

歴史謎解きエンターテイメント、

私好きですねー。



陰謀とか。



ある意味、

超ミーハー。(笑)



47ページは!!

どうなるんだ!!

次の借りよ♪

と、

既に、ナショナル・トレジャーの第2作を借りる気マンマンです。




確かに

ハリウッド的映画は

(必ずしも、アメリカのハリウッドだけを指す意味じゃなくて)

大量生産丸出しで

好きじゃないのも多いですが、

まあ、なんでも

バランスの美学。中庸の美学。




コ難しいのも、

芸術映画も、

アクションも、

コメディーも、

なんでも、

バランスっすね。



ピーター・グリーナウェイ
   ↓
ドリフターズ
   ↓
タルコフスキー
   ↓
スターウォーズ



みたいな感じが、

脳に優しい、

今日この頃でした。


 





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昨日は、

ひさしぶりに時代モンを観ました。



外国映画も日本映画でも、

時代モン大好きな私ですが、

やっぱりよかった!


時代モンのなにがいいって、

ストーリーが非常にシンプル。

登場人物の心情の描き方も、

たとえ、それが複雑な心境でも、

伝えたいものがすごくストレートに感じるんです。


映画も発達して、

前衛的なのがあったり、

暴力やセックスだけを真っ向からとらえたものがあったり、

アンチ・フィルムなのがあったり、

いろんな映画が作られている昨今。


そういうのも、

もちろん面白いし、

考えさせられるところもあるんですが、

時代モン特有の

あの「凛」とした感じ。

あれは、好きですねー。


観た映画が

『あかね空』と『雨あがる』だったから

余計そう思うのかもしれないけど。


現代のように、

倫理の基準が多様化した時代に生きていると、

職業ごとの美意識がはっきりしていた時代の人々を描いた映画って、

やけにすがすがしく感じます。


『あかね空』は、

小説も読んでいたので、

期待して観ました。


役者さんもとてもよかったですし、

脚本も、すこし小説よりはシンプルになっているような気がしましたが、

傳蔵の描き方は、

めちゃくちゃ良かった!


『あかね空』は

二回目で、

黒沢明らしいか、といわれれば

「どーでしょー?」ですが、

ものすっごく好きなタイプの映画です。


満足。。


 





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前から

「感動する映画が見たい見たい」

と言っていたクーピーこと、サクラ君。



それならば、と

『ニューシネマパラダイス』を

借りてきました。



なんと

サクラ君は、

今回が人生初の

『シネパラ』体験。



ということで、

気合いを入れて見始めたわけですが・・・。



サクラ君は、

どうも、

映画の前半が苦手。



いつも、

中盤あたりから

本腰入れて観はじめるんですが・・・。



今日も

「泣かれへんやん、これ。」

「泣けへんやん」

と、その繰り返し。



まだ始まったばっかりだろっ!!!(怒)



と。



なだめつつ、

すかしつつ、

『シネパラ』を観ました。



映画の中で、

アルフレードが

恋するトトに、

「窓の下で王女を99日待ち続けた兵士の話」

をするシーンがあります。



「王女に恋した兵士が

彼女に告白した。

すると王女は

『100日間、わたしの窓の下で待ち続けてくれたら

あなたの愛に応えましょう』

と。

兵士は

雨の日も

雪の日も

風の日も

王女の窓の下で待ち続けた。

そして99日目の夜。

兵士は椅子を持って

去って行った」



正確には憶えていませんが、

こんな話。



なんで兵士は100日を目前にして

去って行ったのか。



サクラ君が

「なんでやと思う?」

と聞くので、

「王女が自分のことをなんとも思っていないことが、わかったからじゃない?」

と言ったら、



サクラ君が

「これは99日目に消えることで、

王女が自分の存在に

改めて気づくからやで」

と。



結局、

映画の中の解釈とは

わたしたち二人ともかけ離れてたんですけど(笑)。




いい映画でした。
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女性
自己紹介:

東京の小さな我が家で
クーピーことサクラ君(愛すべき同居人)との二人生活。

徒然、徒然。

特になにも起きないけれど、
それもそれで、
楽しかったりするもんです。
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